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色々レビュー
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ついにこれを書くときが。なんか、萌えどころが多すぎてどう整理してよいかわからないので、今から怖い。怖いけれども、がんばります。ある意味、燃え剣以の土方ファンバイブルではないかと。てか、私にとってはこっちのほうが確実にバイブルです。だって、いちばん好きな時代だけたっぷり書いてあるんだもの!というわけで。

歳三 往きてまた』 秋山香乃 文芸社


お話は、慶応三年12月から明治2年5月まで。つまりは、鳥羽伏見から箱館戦争までって感じでしょうか。ああ、もうたまらない、この時代この時代!わたしにとってのいちばん大事な季節だけを切り取ってくれた感じです。
萌え所は、とりあえず箇条書きにさせてください。だって私の力では、文章でまとめるなんて無理ですもん!多すぎますもん!

・斉藤の土方に対する話し方がなんていうか、攻めの色気に溢れている。返事が「あいよ」って…!
・鳥羽伏見で源さんの甥っ子少年を懐に入れて眠る土方。
・それを見て嫉妬する竜田萩乃進(19歳)
・近藤を助けて欲しいと土下座する土方の顎を持ち上げて見つめる勝海舟。その勝に耳元で何か吹き込まれた途端、震え出す土方。ていうか、
初めて閨を共にする男のそばに控えるような土方
・初対面で内藤隼人と名乗った土方に、しつこく土方さんと声をかける大鳥。いちいち訂正する土方。
・やたらと明るく土方をからかっている(風な)秋月登之助。
大鳥と土方を夫婦扱い(しかも土方は嫁と断定)する秋月。
・土方を守るように、と土方と共に行動する隊士たちに飴玉を配る斉藤(会津先発隊)と、飴玉1つを理由に命がけで守ろうとする忠助。忠助は最期までほんとにかわいい。
・足を撃たれた土方を抱っこする島田。
・斉藤の「斉藤一はあんたのものさね、山口一は殿のもの」発言(内心でですが)。
・会津戦線で土方が恋しい大鳥。土方に頼まれて来たと山川に、「土方…土方といえば、の土方か。土方歳三?」と動揺しまくる大鳥。喜びすぎだ!
・山川を副総督にした大鳥を見て、「若い女房に乗り換えた」だの「古女房、亭主に愛人を遣わすの図」だの
脳内夫婦設定を推し進める秋月。
・今市で敗退して戻ったら土方がいないと騒ぐ大鳥
・やたら玉置になつかれ、抱きしめられる土方。というか玉置と土方とのエピソードは色々あるんですが、ほんとにどれも泣ける…!
・仙台で再会した土方を逃すまいと迫る隊士たち。(ほんとに「迫られ」って書いてあったんだもの(笑))
・襦袢と着流し姿で片膝を立てた
土方の色気にあてられ、もぞもぞしだす隊士たち。その後こられきれずに娼館へ繰り出す。まさかみんなで襲うわけにもいかないもんね!
・田村・市村・玉置の小姓3人組のお母さんな土方。かわいい。
・蝦夷共和国設立の祝賀会の夜、ワイン片手に土方を訪ねる大鳥。
土方を酔わせて喜ぶ大鳥。(ちょっと妄想入ってます)
・土方小説なのになぜか大プッシュな
野村×相馬。そして長い相馬の筆おろしシーン。死に際の野村のかっこよさ…というか相馬への愛。
・伊庭の「淋しがり屋」の土方のために「俺はちゃんと(土方の)後に逝ってやるよ」発言と、「あんたの
泣き顔見せてくれよ」発言。伊庭と土方の別れは泣けます…!お互い深くを知り合ってる者同士の愛情深い感じがたまらん。


ざっとこれだけにしておきましたが、普通の文章の中に萌が散りばめられている感じなので、単純にどきっとした箇所をあげていくと止まらないと思います。ほんっとにお薦め!
土方がみんなに愛されていて、土方受けとしては、これ以上のバイブルはいまだ見たことがありませぬ。でも男のひとに薦められるかはちょっと自信ないけれど(笑)

土方を主人公にした場合、大鳥、榎本など箱館政府幹部、または薩長のだれか、近藤さんまで!と悪く書かれる可能性のある人(というか実際に悪く書かれたことのある人)ってたくさんいると思うんですが、この本では誰のことも悪人としては書いていないところも、本当にすごいな~と思います。作者さんの幕末と言う時代への愛情を感じる。とか真面目なことを言ってみたりして。まあ、両者の本を書かれた方なのでそうだとは思いますが。あれ、でも司馬御大も両方書いてるけど、確か大鳥とかちょっとだけひどかった…、ような…。
というわけで、もし未読の方がいらっしゃったら全力でお薦めいたしますよ…!

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