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「箱館戦争-榎本艦隊北へ-」の続編です。

続 箱館戦争-碧血の碑-  星亮一  角川文庫


続編は、官軍の乙部上陸から五稜郭開城まで。勿論主役は、引き続き小野さんです。そして、ほのぼのが取れてきた幹部たち(当たり前)。

はいはい、そして引き続き土方ウォーッチ!で参りたいと思います。
二股口から登場です。なんか長い髪をかきあげてコーヒーをすする姿が様になってるんだそうで!そりゃそうでしょ!萌えるでしょ!夜明けのコーヒー!(何言ってんの)
でも、「苦っ…」とか言ってればいい。ついでに猫舌だといい。と思います!それで、星君に


口移しで飲めば甘くなりますけど、どうします?

って言われればいいんだ…!星君、いないけど。

なんか二股口を超余裕で守ってる土方は、途中「箱館に来て、何人の女を抱いただろうか」とか思い返してたりするんですが!これちょっと納得いきません…(笑)!だって、女を近付けなくなった…って史料にあるもの…!やめてくれー!男なら近づけたかもしれないけど!いや、きっと勝手に近付いてきたと思うけど!!

さてさてしかし最大の萌えところも、また二股にあるのです。
雨が続くと、意識が朦朧となってつい眠ってしまうらしいのですが、


「ヒジカタ、ノー、オキナサイ」

ってホルタンがヒジカタ(←うつった)の顔を叩くという!
うおー、かわいいかわいい!土方起こせるなんて、なんて幸せものなんだ、ホルタン…!
てゆうか、「ヒジカタ、ノー、オキナサイ」って言い方がかわいくないですか!カタコト萌え…!ぺちぺちと叩かれて起こされる土方も超かわいいんですが!なんか寝ぼけて、妙なこと口走ったらいいんだよ、あいつは~。
「ノー、オキマセン」とか返せばいいよ。(それ寝ぼけじゃなくて、確信犯だ)
ホルタン土方、ホル土…ってありかもしれない、そんな二股(笑)

あとなんかさらっと感動したのがこの一文。
「もう一度青春があったら洋学を学びたいと真剣に思った。オランダ語、英語、フランス語を学び、西洋の兵学というものを会得してみたい、そんなことを夢見る時があった」
そんなこととっくに分かってるんですが、なんか、ああ、この人にはもう残りの人生の時間が残っていないんだな…っていうのをすごく感じるのと、ここまで来てまだ貪欲に勉強したいって思ってる姿が少年のようで愛しい…!そして、ここまで来なければ、それを学ぼうと思える機会がなかった(出会いがなかった)ことの皮肉がなんか哀しい…!
まあたとえ、土方がすっごい洋学学んだとて、新選組だけの頑張りで鳥羽伏見が勝てたとは思えないし、甲州勝沼だってどうかなって感じはするんですが。会津とかも。
でも、この後、古屋や大鳥から、塹壕の掘り方や小銃の撃ち方を、耳学問でしっかり盗んだ、ってあってときめきました!すっごい質問しまくったんだろうなあ。
古屋と土方の組み合わせって見てみたいです。会話も見たことがない気がする…。


続編は星君の活躍シーンも多いです。
てか、星と伊庭がしゃべってることが多くて、ちょっとときめいた。星が「伊庭君伊庭君」言ってるのとか、2人で顔を見合わせたりしてるのとか、萌えるものが…!いやいや、でもでも伊庭星とか星伊庭とかそういうことじゃないです!全然っ!だって2人とも土方に対する攻めになって欲しい人たちだもの…!(笑)
それから、星君ラッパ少年の金次とのシーンもいい。金次がはぐれちゃって、星君がすっごい心配してほかの隊士を叱りつけるんですが、なんかそんなのも額兵隊って仲良しさん?みたいな感じがして素敵。帰ってきたら、星君が頭撫でて褒めてあげたり、あと木古内で退却するときにも、「金次、離れるな」とか言っててかっこよかったです。
あー、これが土方だったら…。

「土方さん、離れないで」

とか怒鳴って欲しい!勿論、怒鳴って、ですよ、怒鳴って!甘えて言ってんじゃなくて、松前攻めのときのようにうろちょろする土方を危ないから怒る、みたいな。うわー、萌ゆる…(笑)

そんで木古内の戦いの星君の名言。


「殺せ、ぶっ殺せッ」

絶叫してました。熱い~!!なんか「紅蓮のごとき」の星並みに熱いです。でもガラ悪い星君も素敵…。ていうか、ここまではっきり唱える上官って珍しいんじゃなかろうか。土方でさえ、「殺れ」とは言うでしょうが、ぶっ殺せとは言わなさそう(笑)


だんだん幹部たちの言い合いとか口論とかが増えてきます。
4月の箱館湾のほうの攻撃後、五稜郭内での軍議は、榎本さんがめっちゃ怒ってておもしろかった(笑)いや、おもしろいとか言っちゃ悪いんですが、あんまり怒ってる榎本というのを見かけないので、新鮮でございました。まず、荒井さんにめっちゃ怒って、「ストーンウォールめがけて突っ込む気迫が欲しい」とか。いやいや、それ無理ですって!絶対!という感じなんですが、続いて、小野さんにも「会津もこの辺りで名を高めてもらいたい」とか言っちゃいます。ほんとに先生みたい…。海軍、活躍してなかったからねー…。
てゆか、土方がずーっと二股行ったままなんで、イライラしてたんじゃないの?とか思ってはいけませんか?(笑)←いけません。
あと、衝鋒隊Sは怒り役なのか(違うだろう)、永井、今井、古屋はよく怒ってました。榎本さんたちに。
古屋はね、「大鳥さん、この負け戦はあなたの責任です。実戦に強い土方君をなぜいつまでも二股に張りつけておいたのか。貴殿が指揮を執って勝ったためしがないッ」とまで言ってるんですが、大鳥さんにちょっと同情しつつも、これ個人的に衝撃発言でした。
今までずーっと、私は「土方が、二股にずっといれば破られなかった。もったいない」っていう思考をしてたんですが、さっさと放棄させてほかの戦場に回すっていう考え方も当然あったんですよねえ…。いや、私がばかなだけなんですが、目から鱗(笑)
でもほか行ってたら、地形的に負けるかもしれない…、そしたら常勝将軍の名が…っていう心配はあるんですけど。どうなんでしょう。でも、木古内とか松前とか行ってるの見たかったような気もする…。
あと、古屋が「土方君」って呼び方してたのが、嬉しい(笑)土方のほうが役職的に上なのに!フランク万歳!「土方殿」より全然いいです。あ、年下だから当然なんだろうか?よく分かりませんが~。


そしてそして、ついに土方最期のときが~。
パターン的には特に目新しいことはないと思うんですが、出る前の会話が、
「箱館山に手ぬかりがありましたなー。黒田め、喜ぶのはまだ早い。今度は私が相手だ」
「土方さん、水くさいなあー。私もすぐ後を追います」
「かたじけない」
ってなんかのんびりしてませんか!(笑)特に松平…!
土方はね、死を覚悟してのことなんですけど、松平なんでそんなに気楽な感じなんだ…(笑)
星せんせ(作家のほう)の特徴でしょうが、語尾が「なあー」って間延びすることが多い。これかわいくて好きだけれど、時々こらこらって思います。でもやっぱりかわいい…。
で、この後、星君にも
「土方さん、生命だけは大切に。最後はここに籠城すれば、一か月や二か月は持ちます。やがて援軍も参ろうというもの」
って言って送り出すんですが!あれ、星君なんでそんな状況認識甘いの…?(笑)
うん、でもなんでもいいから、絡みがあるのは嬉しいです、はい。

で、土方の死が五稜郭に伝えられると、松平が「私が土方君の敵を討つ」って言って出撃。
…って松平さん!まだ行ってなかったの…!?(笑)
でもその心構えは素敵なのでよろしいでしょう。(偉そう)榎本さんも、なんか部屋にこもって、「土方君、すまん」とか言って苦悶してるんですが、ああ、やっぱり榎本さん、土方のこと大好きだったのね…って思います。ううう、かわいそう。

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