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タイトルからはわからないけれども、立派な中島登本。津本せんせーよいところにお目をつけられましたな!(偉そう)

幕末剣客伝  津本陽  講談社文庫


上記の通り、中島登が主人公。明治5年、東京に向かう途中の中島が浜松宿に来たところから物語は始まります。それから、元彰義隊で会津戦線を共に戦ったことのある大島と再会。浜松に居つくことになった中島が、用心棒のようなことをしつつ、やくざなんかをこらしめていくんですが、その間に新選組時代の中島の回想がバリバリ挿入されます。

中島は元治元年入隊するも、屯所には入らず新選組隠密として働いているので、中島の目から見た池田屋事件、隠密活動中にであった人の話などなど。隊に正式復帰(と言うのもへんですが)してからは、鳥羽伏見、近藤刑死、箱館、宮古湾などが入ってきます。実質時系列がバラバラだけれど、そこらへんは楽しい、てか、あとの部分は個人的に割とどうでもよかったり(笑)
ってすいません、中島さん好きですよ!勿論!

挿入部分では
「島田と中島が義兄弟の間柄であった」っていう一文がさらりと入っててびっくりしました!島田と中島がそんな仲良しさんだったなんて、ていうか義兄弟ってなんかホモ連想するのでやめてください(笑)いや、別に中島が島田とできていたところで私は構いませんがね!全然!

そんで島田が中島を訪ねてくるんですが、そこから話が安部十郎との因縁に向けて動き出します。
島田が「立川から手紙が着てさー、安部が俺たちを狙ってるから気をつけろって」とか言いにくるんですが(そんな口調ではない)、その辺がなんか隊士たちのその後の人間関係が垣間見れてときめいたり(笑)
でも安富のほうは、すでに死んでいるので説明としてしか出てこないんだけれど、なんか褒められていたのでよいでしょー!土方小説でもそうそう出てこないので、名前連呼されるだけでも結構嬉しい…!しかし、役職が、陸軍奉行添役じゃなくて裁判局組頭って書いてあってなにそっちのほうが大事なの?と思ってしまいました(笑)いやいや、だって栄光ある陸軍奉行添役!添役!添えてるんですよ…!そっちのほうが深い情愛を感じるので、添役優先でお願いします。
つーか陸軍奉行に添えてちゃ意味ないんですが、陸軍奉行添役と書いて奉行と添役の間に並を入れて読めるもんね!(←かわいそうな人)

しまった、安富話になってしまった(笑)
えーと、それから中島も安部に狙われ、中島はなんと
安富の敵を討つ決心をするのです…!
うおー。なんかたいして仲良さそうもないのに、えらい!えらいよ、中島…!そしてありがとう…!!
しかし生きてるうちに安富に会いたかった…(笑)私が。
結果がどうなったかはともかく、この後中島の最期までをさらっと描いて終了~。

創作部分も多いと思われますが、知ってるひとの名前が出てくるとちょっと嬉しい、そういうちっちゃな喜びが多い本でした。萌えどころとかは、個人的にない(断言した!)です…。

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幕末・戦国系メディアの感想をつらつらと…。 ネタバレ満載なのでご注意くださいませ。それから常に腐女子視点でございます。
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